千葉大学先進科学センターの大栗真宗教授が参加する国際共同研究チームは、重力レンズと呼ばれる自然の集光現象を用いることで、129億光年離れた単独の星からの微弱な光を捉えることに成功しました。2018年に同様の手法により90億光年離れた単独の星の観測が報告されましたが、今回の発見は当時の記録を大幅に上回る、単独の星としては最遠方の観測となります。
この星の光は現在の宇宙年齢138億年の7%にあたる宇宙年齢9億年の宇宙初期の時期に発せられたものであることから、宇宙の進化の過程でどのように星や銀河ができてきたかなど、重要な手がかりをもたらすことが期待できます。
本科学成果は英学術誌 Nature 3月31日発行号に掲載されました。
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