千葉大学大学院工学研究院

中村一希教授

私は、学生時代に触れた希土類錯体の発光の美しさに惹かれ、そのような美しい希土類発光を外部からの刺激で制御することを目指した研究を行っています。特に、物質内の電子のやり取りである電気化学反応によってこれら光機能物質の発光や色を操ることで、新しい表示・調光デバイスへの応用を目指しています。

最近関心を持っているテーマ:
ナノサイズ分子一つ一つの発光や色変化の電気化学反応での変化を、マイクロメートルサイズのもう少し大きなスケールでの光学現象と融合することに興味を持っています。
また、自分が感じた発光の美しさや面白さを若い人たちに感じてもらうにはどうしたら良いかを考えています。
研究 / 人生におけるモットー:
何事も明るく、前向きに！
研究で感じるワクワク・楽しさを大切にしたい。
学生さんや仲間たちと切磋琢磨してともに成長してゆきたい。
趣味 / 休日の過ごし方など:
・筋トレ（2016～頭の中を真っ白にできるので、いいメンタルのリフレッシュ）
・バスケットボール観戦（2018～千葉ジェッツファンです！）

名前: 中村一希 / ナカムラカズキ研究者情報

部署: 千葉大学大学院工学研究院

職名: 教授

キーワード: 発光性希土類錯体、発光・反射型素子、光学材料・素子、電気化学発光、生体高分子、有機電子材料、円偏光発光、エレクトロクロミズム、励起エネルギー移動、希土類錯体、デュアルモードディスプレイ

関連ウェブサイト: 千葉大学　小林・中村研究室

所属学会情報

日本画像学会
光化学学会
複合系の光機能研究会
電気化学会
高分子学会
日本化学会
日本写真学会

報道出演関連 ・掲載一覧 ／その他

【メディア出演など】
＜新聞＞

2024年3月12日科学工業日報『日本化学会第１０４春季年会　ルミネッセンス化学アンサンブル：スピン、電子、光子がもたらす未来科学技術』
2013年1月21日日経産業新聞『ディスプレー、表示法切り替え、千葉大が材料開発、温度で発色・発光自在に』

＜その他＞

2024年7月23日東進ドットコム「東進TV 学びが見える大学紹介」『【千葉大学工学部〈物質科学コース〉】物理と化学で未来を創る｜学生は全員研究留学!!』
夢ナビ『電気による自在な色変化～“銀色”の不思議』
夢ナビTALK Youtube 『電気による自在な色変化～“銀色”の不思議』
テレメール進学夢ナビ講義『物質の色や発光をコントロールする技術』

【受賞歴】

2023年論文賞電気化学会
2020年 Best Paper Award, The 27th International Display Workshops,
2016年 2016 Hot Article Journal of Materials Chemistry C
2016年第23回研究奨励賞日本画像学会
2015年 The 1st International Conference on Advanced Imaging, Best Paper Award（筆頭）
2015年論文賞日本画像学会
2014年 Rising Stars and Young Nanoarchitects in Materials Science, Royal Society of Chemistry Journal of Materials Chemistry C
2010年画像科学進歩賞コニカミノルタ画像科学振興財団
2010年 Prize of ICIS2010 Outstanding Paper, The 31st International Congress on Imaging Science
2004年第83春期年会講演奨励賞日本化学会

【委員歴】

2021年 – 現在電気化学会関東支部幹事
2020年 – 現在複合系の光機能研究会事務局
2016年 – 現在高分子学会・有機エレクトロニクス研究会運営委員
2011年 – 現在日本画像学会編集委員
2016 – 2024年複合系の光機能研究会将来構想委員
2018 – 2022年日本画像学会編集委員長
2016 – 2018 年日本画像学会副編集委員長
2015 – 2018年日本画像学会編集幹事

【書籍】

中村一希、木村俊輔、小林範久著「第6章8節電解析出銀ナノ粒子による多色エレクトロクロミック素子の開発」技術情報協会編『金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術』技術情報協会 2021
中村一希、小林範久著「第5章銀析出型マルチカラーエレクトロクロミック素子」樋口昌芳監修『エレクトロクロミックデバイスの開発最前線』 CMC出版 2019
中村一希、小林範久著「第7章5節省エネ型スマートウィンドウへ向けた銀ナノ粒子を用いた多色調光ガラス」技術情報協会編『ナノ粒子塗工液の調整とコーティング技術』技術情報協会 2019
Norihisa Kobayashi, Kazuki Nakamura “Interelectrode Stretched Photoelectro-Functional DNA Nanowire” Springer International Publishing 2017
Kenji Kanazawa, Kazuki Nakamura, Norihisa Kobayashi Eds “Control of Emission and Coloration in Electrochemical Systems and Its Applications” Springer International Publishing 2017
Norihisa Kobayashi, Kazuki Nakamura ‘Chapter 12: DNA Electronics and Photonics’ Hisao Ishii, Kazuhiro Kudo, Takashi Nakayama, Nobuo Ueno Eds “Electronic Processes in Organic Electronics” Springer Tokyo 2015

【特許】

特許第7533913号『エレクトロクロミック表示素子』 2024
特許第7313066号『表示素子及びこれを用いた表示装置』 2023
特許第7273411号『エレクトロクロミック表示素子』 2023
特許第7178698号『エレクトロクロミック素子』 2022
特許第7154556号『マルチカラーエレクトロクロミック素子及びこれを用いた表示方法』 2022
特許第7134455号『エレクトロクロミック表示素子』 2022
特許第6989105号『エレクトロクロミック表示素子』 2021
特許第6256881号『調光素子の調光方法』 2018
特許第6341577号『調光素子及びそれを含む製品』 2018
特許第6218291号『発光材料及びこれを用いた表示装置。』 2017
特許第6210500号『表示装置』 2017
特許第6004384号『調光素子及びそれを含む製品』 2016
特許第5761673号『表示装置』 2015
特許第5751560号『調光素子及びそれを含む製品』 2015

中村 一希 教授

中村一希教授