千葉大学大学院薬学研究院

小椋康光教授 / 薬学研究院長

ライフワークとして、生物は、なぜ生きていく上で金属を必要としているのか、生物が必要としている金属とそうでない金属との違いは何かなどの研究をしています。また、細胞の中には極めて微量の金属しか含まれていないので、金属を高感度に測定する分析法の開発も行っています。最近は、金属に限らず代謝物全般を分析しています。

最近関心を持っているテーマ:
生化学（Biochemistry）が生体内及び生命現象に関連する化学プロセスを解明する学問であるように、生物の死を起点とする化学プロセスの解明を屍化学（Necrochemistry）と定義して、個体の死後に起きる生体内物質の変換や、生前に摂取した医薬品や曝露された環境化学物質が死後にどのように変化（死後代謝）するのかといった法中毒学分野のテーマに挑んでいます。
研究 / 人生におけるモットー:
Successus mater successus majoris. （成功は、より大きな成功を生む。ラテン語）
趣味 / 休日の過ごし方など: バイク、パズル、激辛巡り

名前: 小椋康光 / オグラヤスミツ研究者情報

部署: 千葉大学大学院薬学研究院

職名: 教授 / 薬学研究院長

キーワード: 生体微量元素、セレン、水銀、シアン、ナノ粒子、毒性学、法中毒学、ICP-MS、ESI-MS、質量分析法、死因究明、金属創薬、医薬品元素不純物、アンチドーピング、屍化学

関連ウェブサイト: 千葉大学院薬学研究院予防薬学研究室 OGRA LAB

所属学会情報

日本薬学会
日本毒性学会
日本法中毒学会
日本微量元素学会
日本質量分析学会
日本食品化学学会
日本法医学会
日本生化学会
日仏薬学会
Society of Toxicology
Royal Society of Chemistry
The Asian Society of Toxicology

報道出演関連 ・掲載一覧 ／その他

【メディア出演など】
＜新聞＞

2024年6月7日科学新聞『「生命必須元素」セレンの新たな代謝制御因子発見　京大など成果』
2024年3月11日薬事日報『＜特集＞シンポジウムの概要［5］日本薬学会第１４４年会』
2024年3月8日化学工業日報『試薬の日特集　「学ぼう！試薬ｖｏｌ．５～毒物及び劇物取締法～」公開』
2020年4月15日薬事日報『腸内細菌の代謝でミネラル吸収を向上　千葉大学グループ』
2020年3月26日健康産業流通新聞『腸内細胞叢セレン吸収をサポート千葉大がラットで研究成果』
2018年3月19日薬事日報『＜特集＞シンポジウムの話題日本薬学会第１38年会』
2017年9月19日化学工業日報『日化協ＬＲＩ研究報告会　ＬＲＩ賞記念講演・小椋康光氏』
2016年4月19日化学工業日報『日化協、ＬＲＩ賞に千葉大大学院・小椋康光教授』

＜web記事＞

2021年7月16日 Tech プラス『身体の中にある微量な金属元素の役割とは？――千葉大学・小椋康光教授が取り組む「メタロミクス」の最新動向と展望』
2020年3月26日 IBDプラス『腸内細菌が必須ミネラル「セレン」の吸収を助けるはたらきをしていることが判明』
2020年3月25日医療NEWS 『腸内細菌による「協調的」代謝が、微量元素セレンの吸収を向上-千葉大』

＜プレスリリース＞

【受賞歴】

2024年学会賞日本微量元素学会
2023年学会賞日本毒性学会
2016年学術賞日本薬学会環境・衛生部会
2016年第２回日化協LRI賞日本毒性学会
2014年学術振興賞日本薬学会

【委員歴】

2024年-現在　千葉県薬事審議会委員
2024年-現在　日本法中毒学会　理事
2024年-現在　一般社団法人薬学教育協議会　理事
2024年-現在　全国薬科大学長・薬学部長会議　理事
2024年-現在　厚生労働省　医道審議会　専門委員
2023年-現在　日本学術会議　連携会員
2022年-現在　日仏薬学会　理事
2022年-2024　日本毒性学会　理事
2020年-現在　日本微量元素学会　理事、理事長（2021-2023）
2019年-現在　千葉県環境審議会委員
2017年-現在　日本中央競馬会　検体分割再検査制度立会人
2015年-現在　独立行政法人医薬品医療機器総合機構　専門委員

【書籍】

今井浩孝、小椋康光編『衛生薬学［電子版付］改訂第4版：基礎・予防・臨床』　南江堂　2023
今井浩孝、小椋康光編『衛生薬学改訂第3版：基礎・予防・臨床』　南江堂　2020
今井浩孝、小椋康光編『衛生薬学改訂第2版：基礎・予防・臨床』　南江堂　2018
Yasumitsu Ogra, Takafumi Hirata Eds. Metallomics: Recent analytical techniques and applications (English Edition). Springer 2017
今井浩孝、小椋康光編『衛生薬学: 基礎・予防・臨床』　南江堂　2016

【特許】

特許第5798345号『TAFlaタンパク質に対して阻害活性を有する化合物』 2015
特許第5583401号　『セレン含有化合物並びにこれを含有する植物及び栄養剤』 2014
特開2006-242769 『全量導入型ネブライザー対応シースガス導入型スプレーチャンバー』 2006
特開2006-191875 『セレンを高濃度含有した無臭ニンニク』 2006

【その他】

日本試薬協会「学ぼう！試薬」『vol.5 毒物及び劇物取締法』

小椋 康光 教授 / 薬学研究院長

小椋康光教授 / 薬学研究院長